特集

阿波ういろの歴史

およそ200年、
徳島で愛される伝統菓子

徳島の伝統的な蒸し菓子、「阿波ういろ」。その歴史はさかのぼること江戸幕府11代将軍の頃(寛政年間1789~1800年)。阿波の国にサトウキビの栽培が伝わり、「阿波和三盆糖」が誕生しました。これを祝って作られたのが「阿波ういろ」だと言われています。「阿波ういろ」は徳島藩主や領民が旧暦3月3日の節句に食したとされ、その習慣は今も徳島県民の風習として残っています。

阿波ういろの特徴

もっちりした独特の
食べ応えと上品な味わい

「阿波ういろ」は「名古屋ういろう」、「山口ういろう」と並んで日本三大ういろうの一つに数えられます。主な原材料は米粉、小豆、そして砂糖。もっちり、もちもちとした歯ごたえと甘さ控えめの素朴でやさしい風味が特徴です。ようかんのように四角く切り分けられたものから、丸みを帯びたものまで、形状や大きさはお店によってさまざま。ぜひ、食べ比べてみてください。

飲み物との組み合わせ

阿波晩茶や
コーヒーとも相性抜群!

「阿波ういろ」と一緒に楽しむ飲み物は何がおすすめか、お店の方にうかがってみました。多く挙げられるのは煎茶や晩茶との組み合わせ。中でも、爽やかな酸味とまろやかな甘味のバランスが良い「阿波晩茶」なら、徳島ならではの味わいが楽しめそう。また「小豆はコーヒーと合う」とお話しいただいたのは「和田の屋」さん。コク深いコーヒーとの組み合わせもおすすめです。

南田宮月華堂

好きな大きさに切り分けられる四角形のういろは、徳島県産の米粉を使用してもっちりしっとり。食感のアクセントとして、カットした栗が入っています。南田宮で創業して57年。商品として阿波ういろを作り始めた40年ほど前からレシピを変えず、昔ながらのやさしい味わいを大切にしています。

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眉山町和田の屋 本店

名物「滝の焼餅」で知られる和田の屋さんで、阿波和三盆糖の上品な甘みと小豆の風味がしっかりと感じられるよう試行錯誤を重ねて生まれた阿波ういろ。プレーンタイプの「小倉」の他に栗入りも人気で、一口大の個包装になっていて配りやすいこともお土産にうれしいポイントです。

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徳島町菓游 茜庵

北海小豆と四国随一の清流 吉野川の水でたっぷりと晒した自家製のこしあんは、とろけるようなのどごしと、すっきりとした甘さが特徴。こしの強いもちもち弾力と、素材の美味しさが楽しめる素朴なういろです。食べやすいお一人さまサイズの個包装につい手が伸びる、リピートの多い一品。

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徳島本町たまや菓子店

大正11年生まれの老舗菓子店。創業から約100年に渡って愛され続ける伝統的なういろは、小豆・米粉・砂糖・塩だけのシンプルな素材で丁寧に作られています。甘さ控えめで口当たりが良く、いくらでも食べられそう。(阿波ういろの販売は10月〜4月頃。夏季は販売していません。)

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