特集

阿波藍の世界

ジャパンブルーに魅せられて
〜阿波藍と阿波正藍しじら織〜
その歴史は平安時代に端を発すると言われている染物・阿波藍。美しい藍色は「ジャパンブルー」と呼ばれて、
海外からも人気を博しています。また阿波藍を使った「阿波正藍しじら織」は国の伝統工芸品に指定された織物。
いずれも昔ながらの手法で丹念に染めや織りを行っています。
各工房ではこうした工程を見学でき、また小物などの藍染体験も可能。
世界に一つだけの「ジャパンブルー」を求めて、阿波藍の世界へと出かけませんか。
伝統を守り続ける現代の名工
古庄染工場

江戸末期の創業以来、天然藍を使用した昔ながらの天然灰汁発酵建ての技法で阿波藍染めを行っている工房。現当主の六代目古庄紀治さんは、「現代の名工(国選定卓越技能者章)」。工房ではその卓越した技術にふれられるだけではなく、藍染体験も受け付けています。運が良ければ藍建てや染めの工程を見ることができ、染めを繰り返すごとに色合いを変えていく阿波藍の世界の奥深さを知ることができます。見学・体験は事前に申し込みが必要。

細やかな模様を浮き出される型染め。古庄染工場では、精緻な型紙も自分たちで作ることが多いそうです

 

父親と二代で「現代の名工」の指定を受けている古庄さん。
化学薬品を使用しない「天然藍染」にこだわっています
古庄染工場
徳島市佐古七番町9-12 Tel.088-622-3028
9:30〜11:30、13:30〜14:30(受付時間) 定休日 日曜・祝日
藍染体験1,000円〜(要事前予約)

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体験・見学後はショッピングを
長尾織布

明治30年創業で、阿波藍と阿波しじら織の両方を手がけている工場。阿波しじら織は、経糸の張力差を利用して生まれる独特のシボ(凸凹)が特徴で、サラリとした肌触りの良さが特徴。浴衣はもちろん、シャツやインテリア用品など現代の暮らしにフィットする品も多数生み出されています。ここでは予約制で織物工場の見学や藍染体験を受け付けており、ショールームでは多彩な藍染、しじら織製品のショッピングも楽しむことができます。

阿波しじら織は、反物で購入できるほか、洋服や小物に仕立てたものも
売られています

藍染した生地や糸は、風にあててしっかりと乾かしています
長尾織布
徳島市国府町和田189 Tel.088-642-1228
9:00〜16:00 定休日 土・日曜(店舗は土曜も営業の場合あり。詳細はHPにて案内)
藍染体験1,000円〜(要事前予約)

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藍染デニムが海外でも人気
織工場 藍布屋 (岡本織布工場)
大正元年に創業した綿織物の織元。阿波しじら織だけではなく、近年はその技術を生かしたデニム生地の生産でも人気を博しています。本藍染や柿渋染の高級デニム生地は、国内はもとより海外からも引き合いがあるほど。染めや織だけではなく、縫製まで自社で行っており、その丁寧な仕事ぶりが高い評価へと繋がっています。また竹の繊維を取り入れた阿波しじら織など、常に新しい挑戦を怠りません。藍染体験は3日前までに予約を(5名以上)。
染色に使われる型を手に、染めの行程を説明するスタッフ

様々な色合いに染めわけたデニム生地をジーンズに仕立てて販売
織工場 藍布屋 (岡本織布工場)
徳島市国府町和田字居内161 Tel.088-642-0677
10:00〜16:00 定休日 土・日曜、祝日
藍染体験1,000円〜(要事前予約)

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自分だけの藍染を作れる施設
藍染工芸館

「自分のお気に入りの品を藍で染めたい…」。そんなわがままな要望に応えてくれるのが、明治40年創業の藍染工芸館。手持ちのハンカチやシャツ、ジーンズなど綿・絹・麻などを持ち込みで染めることができます(予約制)。しかも一人から受け付けているので、ぜひ気軽に問い合わせを。工房としては型染めを得意としており、ショールームでは阿波しじら織の製品も扱っています。暮らしに取り入れたいインテリア用品もぜひチェックしてください。

伝統的な模様が染め抜かれた反物。阿波おどりの手ぬぐいや浴衣にも使われて
いるそうです

藍染体験のための施設。持ち込みした品を染めることもできます
藍染工芸館
徳島市応神町東貞方字西川淵81-1 Tel.088-641-3181
9:00〜18:00(体験は10:00〜16:00受付)
定休日 1月1日(12月31日は午前中のみの営業)
藍染体験1,000円〜(染めるものの大きさにより異なる)(要事前予約)

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徳島市内にある工房は、いずれも伝統の継承に邁進しながらも、新しい製品づくりにも果敢に挑戦しています。和服を着る習慣が減ってきた現代、阿波藍と阿波正藍しじら織は洋装や洋風の生活文化にフィットするものへと進化中。藍染は抗菌性が高く、水にくぐらせるほどに鮮やかな色合いになるとか。徳島市を訪ねた記念に、ぜひ暮らしに取り入れてみませんか。

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取材・編集/四国旅マガジンGajA編集部 掲載内容は2018年12月現在のものです。


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